お知らせ
北陸中日新聞にてダラットコーヒーの記事が掲載されました。
2012/09/23
2012年9月23日「北陸中日新聞」26面にてダラットコーヒーのシリーズコラム記事が掲載されました。
続添乗員日記21
「ダラットコーヒー」 北河 利隆
日記の第一回目(平成八年)は、当時関西空港からベトナムホーチミン便が開設されたのを記念して「ベトナム訪問団」を企画し同行した記事から始まった。帰国後、団長の北陸ミサワホームの林敦会長の肝入りで「北陸ベトナム友好協会」が設立された。
早速、現地の日本語学校のホー・エー理事長を通して経済的に恵まれない家庭の学生に会員の志で、奨学金を贈る事業が始まった。それは現在も続いている。そしてこの十六年間、奨学金を受け勉学に励んだ生徒たちが今ベトナムの官界・経済界で活躍しているのを時折耳にする。
又会員の大リーガー松井秀喜選手には、野球道具をベトナムへ寄贈していただき、星陵高校の山下監督(現総監督)にも野球の指導に行っていただいたりとベトナムの人々との絆が広がった。
そんな折「うまいコーヒーが見つかったぞ、ちょっとこんかい」いつもの林さんの標準語が電話口で聞こえた。訪ねるとおもむろに袋に入った現物を出してきた。
「これ飲んでみんか。感想聞かしてくれまん」私もつられて云った。
「今まで飲んどったコーヒーはあれは一体何やったがいや」
知人にも試飲してもらったところ皆びっくりしている。そして今では当社「旅行サロン鹿島」をご利用いただいているお客様にもお配りしている。私も協会の役をしていることで奨学会の贈呈に参加したり、別のツアーで何度も添乗しているのでベトナムのコーヒーは知っているつもりだった。ところが今回のコーヒーは別物だった。ベトナムの軽井沢と云われる「ダラット高原」で手間のかかる特別焙煎の門外不出だったもの。これも現地の人たちとの交流が可能にしたことだった。
旅行は今観光から人々の交流に少しずつシフトしている様子がところどころで見受けられる。平和産業の一番手として旅行業が交流業と云われる様になるのも近いかもしれない。